明るいレンズ

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レンズが明るいと何がうれしいか?
前に大口径レンズのところでちょこっと触れたが、良さげなサンプルが撮れたので。

IMG_7752.JPG
Camera : EOS 30D / Lens : Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 MMJ(CONTAX-RTS)
フォーカス:マニュアル 露出:Av(評価測光 補正+1/3 ISO:200 F:4 T:1/400 WB:くもり)

前回の写真と何が違うのかと言うと。
露出の補正値、F(絞り値)、T(シャッター速度)、WB
流し撮りをしているわけではないのでシャッター速度は関係ないし、
WBは色にしか影響しないので今回は関係なし。
話題にしたいのは絞り値で、前回は F1.4 今回は F4
で3段(1.4 , 2 , 2.8 , 4 , ...)絞った訳だが、これで明るさが 1/8 になっている。
と言うことで、シャッター速度が 1/10 になってますね。
撮影が同じ日ではないので、誤差は実際の明るさの差でしょう
(まあ、補正値も1/3ばかり違いますが)

で、写真を見比べると、同じに見えますか? まるで印象が違うでしょう!
撮影距離も前回と同じ 1.2m です。カトル君がちょっと小さいのは、
シャッターを切るタイミングがちょっと早かった為、でたぶん 10cm ぐらい遠いと思います。

前回の写真ではピントは目のあたりに綺麗に合っていますが、
今回のは鼻先にあり、目はちょっとピンボケになっています。
なのに、今回の方が全体の印象はシャープでしょ?

前回の方は、目にピントが合っているのに、エプロンの毛はかなりボケています。
この毛のボケは横に流れたせいでブレているわけではありません。
シャッター速度は 1/4000 ですから、新幹線だって止まります(笑)
今回のは、目の位置ですでにボケ始めているのに、しっぽでも毛の感じが残っています。
当然、背景になっている地面の写り方もまるで違います。
どちらが良いかは好みの問題ですが・・・
F1.4 と F4 では被写界深度(ピントが合った様に見える奥行き)と
その前後のボケ方にこれだけの差が出ます。

大きくボカした写真を撮りたいとき、
暗いレンズでは明るいレンズには
物理的に勝てないと言うことです。
明るいレンズは暗く使えるけど、暗いレンズは明るく出来ませんから・・・
まあ、最近は画像処理でぼかすという手もあるらしいですけどね(笑)

あと、大口径レンズは開放絞りでふわっとした描画になる物が多いようです。
これをシャープさが足りないと取るか、レンズの個性と取るかは人それぞれですけど。
使いこなせれば素敵な写真が撮れるんですが、これがなかなか難しい(涙)

女性を撮るときは絞りを明けて、男性を撮るときは絞りを絞って・・・
なんて言われてましたね。ニコンで女を撮るな!なんてのもあったし・・・
なぜって?困るでしょ小皺が鮮明に写ると(笑)




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