置きピン

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"置きピン"ってご存じ?
マニュアルフォーカスの頃は動体を撮るときのごく一般的なテクニックだったんだが・・・
AFも高性能化した昨今、あまり使わなくなった様で、写真雑誌などでもあまり取り上げられなくなった。

IMG_7736.JPG
Camera : EOS 30D / Lens : Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 MMJ(CONTAX-RTS)
フォーカス:マニュアル 露出:Av(評価測光 補正+2/3 ISO:200 F:1.4 T:1/4000 WB:太陽光)


文字通りピントを置いておくから"置きピン"
ある位置にあらかじめピントを合わせておいて、
被写体の方がその位置に飛び込んできた瞬間にシャッターを切ります。
鉄道の様に、狙った物が必ず決まった位置を
予想できるタイミングで通る被写体の場合は極めて有効な方法です。
三脚で構図も決めてしまえばファインダーを覗いている必要すらありませんし、
ついでに、どんな高速なAFでもスピードで敵いません。何せ、合焦時間0ですから(笑)
鉄道写真の様なマニアックなものだけでは無く、
実は、子供の運動会なんかでも非常に有用な撮影方法です。

たとえば、徒競走でゴールの瞬間を撮りたい場合。
ファインダーを覗いてず~とフォーカスを合わせてると応援できないし、
ゴール直前でカメラを構えても、世のお父さん方が持っている程度の機種では
フォーカスが間に合わない可能性が非常に高いですし、
直前で何かが横切れば、そっちにピントを持って行かれてしまいます。

それなら、ゴールラインにピントを合わせておいて、
後は、ゴールの瞬間にシャッターを切ればよし。
全体が見渡せるのでタイミングは取りやすいですし、
撮影に気を取られるのもほんの一瞬の事なので、
写真を撮るのに夢中になって実は見てなかったなんて笑えない話も無くなります(笑)

犬の写真だと、ショー会場ではちょっと使えそうもありませんが、
アジリティーなんかは結構いけると思います。
毎秒5コマも、6コマも動体追尾で連写出来るカメラを持っていれば必要ないですが。
そんなこと出来るのは50万円以上もする様なプロ用だけです。
エントリー機でも、その程度の連写性能をカタログで謳っていますが・・・
あくまでも連写性能で、ピントまで合わせるとは書いてないでしょ(笑)
なら、ジャンプのバーにピントを合わせて飛ぶ瞬間を待つとか、
トンネルの出口にピントを合わせて、出てくるのを待つとかした方が綺麗に撮れます。
ピント自体はマニュアルで合わせなくても、
そこにある物にAFで合わせてAFロックをしておけば済みます。
一番簡単なのは、シャッターボタン半押しでAFロックするようにカメラをセットしておいて、
撮影するときは、被写体に直接合わせるのではなくて、
その前方の目印になる物にピントを合わせて、
そこに来たらシャッターを全押しすれば割と簡単にできます。

で、今日のお題の写真ですが・・・
"さわやかな笑顔"の回と大差ない構図ですが前回は 110mm で今回は 50mm
カトル君は前回よりかなり近くにいます。ちなみに撮影距離は1.2m、もうぶつかる寸前です。
こういう構図は、望遠で撮影した方が楽です(笑)
が、犬の表情は近づいて来るほど良くなります。で、至近距離で近づいて来るところを撮りたい。
AFの標準ズームも持ってはいますが、こういう条件ではなかなかピントが合いません。
と言うか、合わせている時間がありません(笑)挑戦はしてみましたが・・・
結局、置きピンの方が早くね?ということで、10年ぶりぐらいで挑戦してみました(笑)

上の方でも書きましたが、この置きピン、特に難しいことは無いのですが、
シャッターのタイムラグ(シャッターボタンを押してから実際にシャッターが切れるまでの時間)
が感覚的に掴めていないとうまく行きません。まあ、これは練習するしか無いですが・・・
2、30回で何とかピントが合うようになってきたみたいです(笑)。



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